池上歯科医院 院長
池上 孝-
はじめに
「歯の噛み合わせ」を追求し続けて30有余年。
出会いのあった患者さん方のデータに因り「歯の噛み合わせ」の大切さがEBM(科学的根拠)からも確立されつつあります。
私のライフワークである「噛み合わせの治療が健康へとつながる」も「市民権」を少し得た様な思いが致します。
今尚、身体の不調を訴えても原因が判明せず、気のせい、年のせいで片付けられてしまうケースが多々あります。
これがフレイルです。
その為、薬物療法、東洋医学的療法、各種サプリメント等に頼っている方が多いと思いますが改善しましたか?
人生100年、これからはこの「未病」フレイルの予防を真正面から考えなければならない時代に入りました。
フレイル予防の三本柱は、栄養・運動・社会参加と言われています。
よく噛めることで栄養は初めて有効になります。
「噛み合わせ」は姿勢に大きく関係し、自律神経をも左右するのです。
それが健康の三原則である、快食・快眠・快便にも繋がります。
ということは、「噛める事」で栄養が摂れ、身体がよく動き適度なスポーツも可能にし、ひいては社会参加に道を開く事になる訳です。
信じ難いでしょうが、日々健康長寿で生活している方々の多くは「歯の噛み合わせ」が良く、介護や認知症とは無縁の様です。
フレイル予防は「歯の噛み合わせ」から。
こう言う事実を是非とも知って頂きたいのです。
噛めなけりゃ あなたの人生 噛み合わぬ
2021年7月1日
略歴
1941年 |
岡山県岡山市御津金川生まれ |
1960年 |
岡山県立金川高等学校 卒業 |
1966年 |
大阪歯科大学 卒業 大阪歯科大学附属病院口腔外科助手 |
1970年 |
池上歯科医院開設(現在に至る) |
1993年 |
「健康と咬合を考える会」を設立 |
所属学会
- 全日本鍼灸学会
- 日本全身咬合学会
- 日本頭痛学会
- 健康生きがい学会
2000年9月 日本良導絡専門医
2001年10月 全日本鍼灸認定医
2003年10月 日本全身咬合学会認定医
2003年10月 日本全身咬合学会代議員
2004年4月 日本全身咬合学会指導医
2005年4月 日本全身咬合学会認定研修施設として登録
2011年8月 日本頭痛学会 会員
2017年11月 健康生きがいづくりおかやま 監事
臨床論文4編
- オークルーザースプリントを用いた全身咬合治療における東洋医学的診断方法 1999年
- 全身の健康と調和した咬合高径はどう考えるべきか。(成人型アトピー皮膚炎の症例からのアプローチ) 2002年
- 咬合治療に伴う咬合関連性頭痛25症例の頭痛緩和と随伴症状の検討(特に咬合高径による検索) 2005年
- 咬合治療により症状改善をみた線維筋痛症を伴った膠原病患者の二症例について(歯科,医科連携の重要性) 2013年